きあげははライムの味
あおすじあげははミントの味
りんぷんとろり
さらさらとろり
前翅つるり
後翅さっくり
あまくて
すっぱくて
ちょっとにがい。
+【あげはジャムの作り方】
+
+材料:揚羽蝶(同じ種類のものが望ましい)100〜150羽
+ グラニュ糖200g
+ モラセス(糖蜜)100g
+ 蜂蜜100g
+ 洋酒(ブランデーなど)60cc
+ 好みにより 幼虫(第三期のもの。ニャッキは不可)少々
+
+蝶は翅と胴体に分ける。好みによって翅をもみ砕いておく。
+胴体は好みによって少量加える(酸味付け)。幼虫も同様(苦み付け)。
+糖蜜を鍋にかけ、グラニュ糖を全部入れて完全に融けるまで加熱し、
+洋酒と蜂蜜を加えてシロップを作る。
+シロップの荒熱を取ってから蝶を浮かすように入れ、ゆっくりと
+染み込ませて一晩置く。
+弱火で煮詰める。こげやすいので火加減に注意。
+箸をつけて糸を引くくらいになったらできあがり。
野を舞う蝶は草食蝶
丈高い草を襲って
花を喰らう
蜜を啜る
道を飛ぶ蝶は肉食蝶
よく晴れた夏の日に
ねこの背中の上や
人の頭の上に
よく降りてきます。
+【上級編 プリザーブスタイル】
+
+揚羽蝶は捕獲したらその場で翅と胴体に分け、蜂蜜をコアントロー(な
+ければスイートシェリーでも可)で溶いた液を染み込ませて広口瓶に保
+存する。蝶の収集はなるべく三ヶ月以内に終えること。蜂蜜漬けの状態
+で長期間保存するときれいに仕上がりません。
+
+養殖する際は放し飼いにしないこと。凶暴なので飼料用の樹を枯らして
+しまいます。
+
+なお翅の蜂蜜漬けは専門店で入手可能です。購入の際は蝶の産地に注意。
+北海道産が上質です。熱帯産のものは安価で色が綺麗ですが大味です。
+
+胴体は、翅の種類に関わらず、烏揚羽を用いると上品に仕上がります。
+分量は、材料の総重量の2%以内。
+
+翅の蜂蜜漬けにシロップ(上述)を数回に分けて加えながら加熱する。
+加熱は広口瓶のふたを取って電子レンジで。一回につき400wで2分
+。1日1〜2回、翅の艶加減を見ながら5回程度加熱する。そのあと蓋
+をして冷暗所で三ヶ月以上ねかす。その間1度蓋を開けて、ガスを抜く。
+火を付けてガスをとばすのもいいでしょう。
+
+食べるときには、翅をいためないように、ガラス瓶ごと横に輪切りにす
+る。
蝶の鱗粉は胃で消化されずに静脈血に入ります
内側のすみずみへわたる
するするさらさら、に
耽るひとを
いかすもころすも
蝶次第
気を籠めて蝶のたましひ召し上がれ
(C)2000 Kasumi Numatani
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